男のペンダント術

2011-06-21

男のペンダントは原則として素肌の上から着けるもので、その意味ではもっともシークレットな装身具といえるでしょう。シャツを着ている以上、誰にもその存在を知られることはないわけですから。ポロシャツやスポーツ・シャツの湯合には、前ボタンを外したりすると、ごくわずかにチェーンがのぞくくらいのものでしょう。けれども自分だけは、はっきりとその存在を意識できる。ひそやかなアクセサリー、そうもいえるでしょう。ペンダントのもうひとつの意味は、換金性。たいていはゴールドかプラチナであるはずで、いざというときには、いつでもどこでも現金に換えることができる。必ずしも平和ではなかった昔、さまざまな国において、生き抜くための智恵でもあったのです。また戦湯などでは、本人確認の認識票として使われた歴史もあります。ペンダントひとつとっても、いくつかの見方があることに気づきます。おしゃれとは自意識の問題です。言い換えれば、自分を、もうひとつの自分がどのように意識するか、見張るかということに尽きます。「オレなんてどうでもいいや」と思った瞬間から、人は限りなくだらしなくなってしまうものです。ペンダント一本でも、そこになにかの意味を見つけ、意識するところから、おしゃれははじまるのです。私は申歳生まれですから、申のペンダントートップを探したりもします。このペンダントが、私がだらしなくならないように見張ってくれるわけです。まずはペンダントにはじまって、指環、ブレスレットなどと発展していく楽しさもあるでしょう。男のアクセサリーもまた、心の友なのです。