脳と知能の働きについて

2010-12-01

脳と知能の働きについて考えてみよう。知能とは脳の働きにほかならないので、脳生理学からの知見も不可欠である。したがって、脳の機能という点から学習と知能についていくつか補足しておきだ。まず第一に、脳はたいへんエネルギーを消費する器官だということである。脳の重さは全体重のニパーセントに過ぎないのに、脳のエネルギー消費は二〇パーセントにも達する。脳の活動の直接的なエネルギー源はブドウ糖であるが、糖質も含めてバランスの良い栄養が脳のためにも身体全体のためにも大切である。しかし、栄養だけではダメで、じつは酸素を十分供給しないとブドウ糖はエネルギーとはならないのである。これに関する詳しい生理学的説明については省略するが、要は石油なり石炭なりを焚いて電気エネルギーを取り出すようなものだと考えるとよい。細胞中のミトコンドリアという部分が、酸素を使ってブドウ糖をエネルギーに変えるのである。その酸素を十分供給するためには血液循環を良くすることが必要で、そのためには適度な運動が最も望ましいことである。したがって、脳のためには勉強ばかりしていてはダメで、適度な運動を勉強の合間に入れることは絶対必要なことである。