SPA(製造小売業)の元祖GAP(ギャップ)。トレンドを盛り込んだリーズナブルなカジュアルウエアを自ら作り自ら販売する仕組みを作り上げ、世界に約4000の店舗を構え、アメリカのみならず、世界中に旋風を巻き起こしたGAPに異変が起きている。既存店の売上高は、2000年5月から減少傾向に陥り、業績は赤字に転落した。競合他社も不調が続いているが、落ち込み幅はGAPがもっとも大きい。GAPの成長神話はもろくも崩れ去るうとしている。GAP不調の理由はいくつか考えられるが、一番大きいのは商品政策の失敗だ。顧客層を広げようと若い世代向けの商品を強化したため、これまでGAPを支えてきたベビーブーマー世代からそっぱを向かれてしまったのだ。慌てて従来の路線に戻したが、時すでに遅く、ベビーブーマー世代の足が戻ることはなかった。しかも、若い層向けの商品開発も失敗に終わっている。新規出店を進め、売り場面積が20%拡大したにもかかわらず、GAPの売上は逆にダウンし、なんとか売上を確保しようと実施したバーゲンも不発に終わる。