「買う」ボタンが消えてしまったことに驚かされる

2010-12-13

アマゾンが赤字を出しながらもハードカバーのキンドルを安値で売り出したものだから、相対的に紙の本の値段が高く感じられるようになり、ひいては自分たちがハードカバーの定価を引き下げなければならなくなることを懸念した。そこへ、アップルが、「じゃあ、自分たちでいいと思う小売価格をつけていいですよ。その通りに売りますから」という提案をしてきたので、これを渡りに船と、ほとんどの大手出版社がこのエージェンシー・モデルで契約し、中堅出版社がこれに続く格好となった。アマゾンとの契約もホールセラー・モデルからエージェンシー・モデルにしてくれと、アマゾンにたてつくマクミランのような出版社も現れた。双方の話し合いがこじれる中、決着がつくまでの措置としてアマゾンは、サイト上のマクミランの本を紙の本も含めてすべて「保留」にした。何も知らされていなかった読者は、急にいくつかのタイトルから「買う」ボタンが消えてしまったことに驚かされることになった。