「学校の勉強なんかできなくたって関係ない」と、もしも本気で思っている大人がいたら、その人は自ら努力することを放棄した人だろう。精神的な意味だけでなく、学校を出てからも、世の中にはいくらでも勉強しなければならないことがある。たとえば、毎日の新聞記事一つとってもそうだ。政治・経済・社会・文化のすべてにわたって新しい外来語、略語のオンパレードで、紙面の隅から隅まで理解するのはなかなか大変だ。ちょっと努力を怠ったら、何か書いてあるのか、いま世の中で何か起きているのか、まったく理解できなくなるだろう。社会人になったら、仕事上、昇進試験とか資格試験もある。転勤にともない、不得手な外国語の習得が必要になることもあるだろう。ましてや最近のように、異業種の企業同士が提携したり、予測できない分野に新規参入したりとなれば、そこに適応するために、常に勉強しつづけなければならない。これは「テストのため」ではない、「生きるために」「メシを食うために」だ。
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