自由化時代のリアル−コミュニケーションの模索

2012-02-11

ネットの登場と平行して進んだ自由化時代には、本当のリアル−コミュニケーションが模索されていたのだ。就業体験型のインターンシップや選考プロセスの創造、ボードゲーム形式でビジネスの仕組みや仕事の実態を疑似体験する手法の誕生、現場の第一線の社員を囲んでのフリーディスカッションの場、などなど。リクルーターを活用したアンダーグラウンドな場でのリアル情報の提供からオープンな場でのリアル情報の提供へ。大卒マーケット全体がそういった方向を模索し、転換をし始めていた、という流れがあったのだ。

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しかし、いつの間にかそのムーブメントは、リアルであるかのように作られたイメージ作りへと変容している。ノイズが除去され、心情に訴えるように構成された情報は、多くの学生に“恋社精神”を醸成してしまう。そして、本来は、もっとも有効であるはずの「人」というメディアは、若手社員やリクルーターもが就活エリートである、ということも手伝って、本来の機能とほぼ逆の機能を担ってしまっている。ゴール志向“恋社精神”を高めてしまっている。彼らもまた、就活というシステムによって作られた類型なのだ。